ロースター石渡さんとの連載「一杯のコーヒー、ひと粒の豆」

としさん焙煎

 

昨年の8月、日本の総合誌「Pen」さんのコーヒー特集で、カフェ「Market Lane Coffee」とヘッド・ロースターの石渡俊行さんについて紹介する記事を書きました。

このとき3時間ほど石渡さんにお話を聞きました。

石渡さんは、コーヒーの職人です。

コーヒー、私も当然毎日飲んでいますが、石渡さんのお話を聞いて、焙煎、抽出、テイスティング、その緻密さ、繊細さ、奥の深さに、感じ入りました。

「Pen」さんの短い記事の中では、当然そのすべてを書くことはできず、そのリベンジとして。そしてせっかく、たくさんのお話を聞かせてくれた石渡さんへのお礼の気持ちを込めて。

というわけでスタートしたのが、この連載です。

伝言ネット2015年4月号~「一杯のコーヒー、ひと粒の豆」

記事を読む (9月号のオンライン・マガジンが開きます)

体裁は石渡さんの語り口調で、コーヒーのことを詳しく知らない方にも興味を持っていただきつつ、業界の方には石渡さんのコーヒー哲学のお話として、興味を持っていただけるようなものを目指しています。これまで、豆の産地、精製方法、焙煎、カッピング、それから「Cup of Excellence」「World Barista Championship」、また石渡さん自身がこの世界に入った経緯などを、書いてきました。私は石渡さんの代弁者、代筆者、ゴーストライター。

毎月マーケット・レーンで、石渡さんにコーヒーを淹れてもらって、1、2時間ほど、お話を聞きます。

そうしてこれまで7回続けてきて、今、すごく幸せだな、と思うのは、石渡さんのお話を通して、コーヒーに関する知識が積み重なるにつれて、コーヒーという飲み物の本当のおいしさが、少しずつ、わかるようになってきたこと。

石渡さんが焙煎した豆を、家のストーブトップ(エスプレッソ・メーカー)で淹れて毎日飲んでいますが、その、コーヒーを淹れる作業をするひととき、カップに口をつけて最初の一口を含む瞬間が、一日の中で、とても大事で、幸せな時間になりました。

「幸せ」と思える時間を、増やすことができたこと。この連載をやって、この仕事をしていて、よかったな、と、しみじみ思います。

連載を始めた当初は、「Pen」さん用に3時間聴いたお話に、少し追加で質問すれば十分6回分の連載になるな、と思っていたのですが、話を聞き始めたら、もっともっと、6回だけではもったいない、となりまして、「伝言ネット」さんのご好意で1年間12回、2016年3月号までの連載です。

そしてこの連載終了後も、引き続き、別の角度でコーヒーを語る石渡さんとの連載を書いていく予定。石渡さんを道案内に、コーヒーの世界を探索する日々がしばらく続きます。

石渡さんの写真は、稲嶺かずきさん撮影。